米Puma Biotechnology社は、2015年3月10日、同社の不可逆的Pan-ErbB受容体チロシンキナーゼ阻害薬neratinibを、トラスツズマブを用いた術後補助療法歴を有するHER2陽性早期乳癌患者に適用し、有害事象として予想される下痢を予防するために高用量のロペラミドを併用するフェーズ2試験を開始すると発表した。

 オープンラベルで行われるシングルアームのフェーズ2は、HER2陽性の早期乳癌患者で、先に、トラスツズマブを用いた術後補助療法を受けた患者70人を登録し、neratinibを用いた補助療法を1年間行う計画だ。患者には、Neratinib関連下痢を予防するために高用量のロペラミド(16mg/日)をあらかじめ投与する。この試験の主要エンドポイントは、下痢の発生率と重症度に設定されている。

 同社は先に、neratinibに関するフェーズ3試験ExteNETを行い、主要評価項目に設定された無病生存期間において偽薬に優る好結果を得ているが、この試験では、ロペラミドの予防的投与は行わなかった。新たなフェーズ2は、高用量ロペラミドの予防的投与を行って、グレード3以上の治療関連下痢をどの程度減らせるかを評価することになる。

 最初の結果が公表されるのは2015年末になると予想されている。得られるデータは、延長補助療法へのneratinib適用の承認獲得をめざして、2016年の第1四半期に米食品医薬品局(FDA)に提出される予定の申請書類に組み入れられる見込みだ。