米Epizyme社とCelgene社は、2014年1月6日、DOT1T阻害薬EPZ-5676のフェーズ1試験で好結果を得たと発表した。

 DOT1Lはヒストンメチル化酵素(HMT)の1つで、EPZ-5676はこれを阻害する薬剤だ。用量漸増フェーズIは、MLL遺伝子の転座を有する(MLL-r)成人の急性白血病患者を対象に、異なる用量のEPZ-5676を投与する設計になっており、現在4番目の用量コホートの登録が進んでいる。

 この試験でこれまでに得られた結果が、EPZ-5676を投与された患者の客観的奏効率の高さを示したことにより、Epizyme社は、パートナーのCelegene社から2500万ドルの成果達成報酬を得た。

 Epizyme社によると、HMT阻害薬の開発が臨床試験段階にまで進んだのはこの製品が初めてだ。同社は米Abbott社と共同で、MLL-r患者を同定するためのコンパニオン診断薬の開発も進めている。

 EPZ-5676については、欧州医薬品庁(EMA)のオーファン医薬品委員会が2013年12月に、オーファンドラッグに指定するよう欧州委員会(EC)に推薦している。米国では2013年5月にオーファンドラック指定を獲得済みだ。

 同日同社は、GSK社と2011年1月に結んだ協力とライセンスに関する契約に基づいて、GSK社から成果達成報酬400万ドルを得たことも明らかにした。この契約の目的は、Epizyme社が保有する標的のなかからGSK社が選択した3つに対する新規HMT阻害薬の発見、開発、商品化に置かれている。

 Epizyme社は今後も、遺伝的な背景が明らかになっている癌の患者に対する個別化治療薬の開発を推進する計画だ。2014年には概念実証プログラム5件の実施を計画している。たとえばEPZ-5676については、成人のMLL-r白血病患者に加えて、小児MLL-r患者と、MLL増幅(MLL-PTD)を有する成人患者に対する臨床試験を開始する予定だ。日本のエーザイと2011年3月に結んだ協力契約に基づいて共同で開発しているEPZ-6438については、現在進行中のフェーズ1完了後に、成人の非ホジキンリンパ腫患者と、小児と青年の滑膜肉腫患者にこれを用いる試験も行いたい考えだ。EPZ-6438は、やはりHMTであるEZH2(Enhancer of Zeste Homolog 2)を阻害する。