オリンパスメディカルシステムズは12月5日、同社が実施した「内視鏡検査に関する意識アンケート」の2013年調査結果を公表した。上部内視鏡検査、大腸内視鏡検査ともに検査を受けない理由で最も多かったのが「自覚症状がないから」だった。

 このアンケートは、2013年7月12日から8月20日まで、同社運営の「おなかの健康ドットコム」上の特設ページで行われたインターネット調査によるもの。対象は全国20歳以上の男女で、合計1万4519人(男性7733人、女性6786人)から回答を得た。

 内視鏡検査の受診経験は、上部内視鏡検査が46.0% (男性53.5%、女性:37.6%)、大腸内視鏡検査が23.6%(男性29.6%、女性16.8%)だった。

 上部内視鏡検査を受けたきっかけは、「定期健診で再検査になったから(男性31.3%、女性22.0%)」、「人間ドックなどでの検診のメニューにあったから(男性30.9%、女性24.8%)」と、検診に関連して受診した人の割合が男性の方が女性より多かった(62.2%対46.8%)。また、「医師に薦められたから」と、診療に関連して検査を受けた人の割合が、男性より女性で多かった(28.4%対1.0%)。

 上部内視鏡検査を受けない理由を尋ねたところ、「自覚症状がないから」が最も多く37.0%で、「年齢的にまだ検査を受けなくてもよいと思うから」が15.8%、「つらそうだから」が15.4%と続いた。大腸内視鏡検査についても同様に尋ねたところ、「自覚症状がないから」と回答した人が34.5%を占め、最も多かった。

 上部内視鏡検査を受けた時期別に検査後の感想を比較したところ、受診時期によって違いが見られた。上部内視鏡検査を「楽に受けられた」「予想したほどつらくはなかった」と回答した人の割合は、「10年以上前」に受診した人では31.7%だったが、「3年以内」の人では55.6%に上った。

 同様に、大腸内視鏡検査についても受診時期別に検査後の感想を比較したところ、「楽に受けられた」「予想したほどつらくはなかった」と回答した人の割合は、「10年以上前」が31.4%、「3年以内」が41.6%だった。

 また大腸内視鏡検査を受けた感想としては、「大腸内視鏡検査は、予想したほどつらくはなかった」が26.4%と最も多く、次いで「前処置(下剤などの服用など)がつらかった」が24.1%、「大腸内視鏡検査は予想以上につらかった」が19.7%だった。

 このアンケート結果について田坂記念クリニックの山口芳美氏は、「一般的に、上部消化管(食道・胃・十二指腸)でも、大腸でも、早期のがんでは自覚症状がないので、早期発見のためには自覚症状がない時に検診を受けていただくことが大切。がん検診の対象年齢となる40歳以上の男女は、年に1回の検診受診を心がけていただきたい」とコメントしている。