再発膠芽細胞腫に対して、ベバシズマブとニトロソウレア系抗癌剤Lomustineの併用が有効である可能性が明らかとなった。オランダで実施された無作為化フェーズ2試験BELOBの結果、9カ月時点の全生存(OS)率が併用群でフェーズ3実施の基準内に入ったもの。Lomustine単剤とベバシズマブとLomustine併用を比較するフェーズ3試験が開始される予定。

 11月21日から24日まで米国サンフランシスコで開催された4th Quadrennial Meeting of the World Federation of Neuro-Oncology in conjunction with the 18th Annual Meeting of the Society for Neuro-Oncology(WFNO-SNO2013)で、オランダErasmusMCのMartin van den Bent氏によって発表された。

 BELOB試験は、ベバシズマブを2週おきに投与する群(ベバシズマブ群)、Lomustineを6週おきに投与する群(Lomustine群)、ベバシズマブを2週おき、Lomustineを6週おきに投与する群(併用群)に分けて実施された。対象は組織学的に確認された膠芽細胞腫で、テモゾロミドを用いた化学放射線療法後1回目の再発患者で、18歳以上の比較的全身状態の良い(PS 0-2)患者で増悪と診断される前3カ月以内に放射線療法を受けていない患者とした。主要評価項目は9カ月時点のOS率、副次評価項目がOS中央値、無増悪生存期間(PFS)中央値、6カ月時点のPFS率、効果などだった。

 当初、ロムスチン群はLomustine 110mg/m2を6週おきに6サイクル、ベバシズマブ群はベバシズマブ10mg/kgを2週おきに増悪まで、併用群はベバシズマブ10mg/kgを2週おきに増悪までとLomustine 110mg/m2を6週おきに6サイクルとして始まった。しかし併用群で最初の8人のうち3人で用量制限毒性が見られたことから、併用群のLomustineの用量が90mg/m2に変更された。

 Lomustine群46人、ベバシズマブ群50人、併用群(Lomustine 90mg群)44人の適格患者が割り付けられた。3群の患者背景には差がなかった。

 試験の結果、9カ月時点のOS率はLomustine群が43%(95%信頼区間:29-57)、ベバシズマブ群が38%(同:25-51)、併用群が59%(同:43-72)だった。OS中央値はLomustine群とベバシズマブ群がそれぞれ8カ月で、併用群が11カ月だった。6カ月時点のPFS率はLomustine群が13%(95%信頼区間:5-24)、ベバシズマブ群が16%(同:7-27)、併用群が41%(同:26-55)だった。

 副作用は併用群とLomustine群、ベバシズマブ群の間に大きな差はなかった。