MGMT遺伝子のプロモーター領域がメチル化されていない新規診断膠芽細胞腫に対して、テモゾロミド、放射線療法に加えてαvβ3-αvβ5インテグリン阻害剤のcilengitideを投与することが有効である可能性が明らかとなった。多施設オープンラベル無作為化フェーズ2試験COREの結果、全生存期間(OS)の延長傾向が認められたもの。

 11月21日から24日まで米国サンフランシスコで開催された4th Quadrennial Meeting of the World Federation of Neuro-Oncology in conjunction with the 18th Annual Meeting of the Society for Neuro-Oncology(WFNO-SNO2013)で、米University of Alabama at BirminghamのLouis Burt Nabors氏によって発表された。

 CORE試験は、新規に診断された18歳以上の組織学的に確認された膠芽細胞腫で、MGMT遺伝子のプロモーター領域がメチル化されていない患者を対象に行われた。患者は対照群(テモゾロミド75mg/m2の連日投与を6週間、放射線療法を週5回6週間で合計60Gy行い、28日おきに1日目から5日目までテモゾロミド150mg/m2から200mg/m2投与を6サイクル)、標準cilengitide群(対照群の用法用量に加えて週2回cilengitide2000mg投与を−1週から34週まで継続投与)、強化cilengitide群(対照群の用法用量に加えて、放射線療法が行われている1週から6週までは週5回cilengitide2000mgを投与し、−1週と7週目以降34週までは週2回cilengitide2000mgを投与)に、1対1対1で割り付けられた。

 主要目的は各群のOSで、副次目的は各群の無増悪生存期間(PFS)、cilengitideの忍容性だった。

 対照群88人、標準cilengitide群88人、強化cilengitide群89人の患者背景には差がなかった。

 試験の結果、OS中央値は対照群が13.4カ月、標準cilengitide群が16.3カ月で、対照群に対するハザード比は0.686(95%信頼区間:0.484-0.972)、強化cilengitide群が14.5カ月で対照群に対するハザード比は0.858(95%信頼区間:0.612-1.204)と、標準cilengitide群が優れていた。OSのカプランマイヤー曲線は1年後から分かれていた。

 一方、PFS中央値(研究グループによる解析)は対照群が6.0カ月、標準cilengitide群が6.4カ月で、対照群に対するハザード比は0.772(95%信頼区間:0.559-1.066)、強化cilengitide群が7.5カ月で対照群に対するハザード比は0.720(95%信頼区間:0.521-0.995)と、強化cilengitide群が優れていた。独立したグループによる解析でもPFSは同様の傾向だった。

 治療で発現した重篤な副作用は、対照群が35.3%、標準cilengitide群が44.4%、強化cilengitide群が52.8%だったが、治療に関連したものは対照群が5.9%、標準cilengitide群が4.9%、強化cilengitide群が14.6%だった。グレード3/4の治療に関連した副作用は対照群が20.0%、標準cilengitide群が23.5%、強化cilengitide群が28.1%だった。治療関連死は5人で、汎血球減少症(対照群1人、強化cilengitide群1人)、血小板減少症(標準cilengitide群1人)、肺塞栓(標準cilengitide群1人、強化cilengitide群1人)だった。