大分大学とアデランスは11月19日、抗癌剤治療による脱毛の予防に関する共同研究の契約を締結し、産学連携のプロジェクトを開始したと発表した。αリポ酸誘導体を用いた脱毛予防剤の開発を目指すほか、脱毛のメカニズムの解明、脱毛を抑制する新しい治療薬の開発などを行う。

 大分大学医学部は、αリポ酸誘導体が抗癌剤治療による脱毛を抑制する効果があることを動物実験で確認。その際に、皮膚の炎症細胞浸潤の軽減や、毛根・毛幹障害の抑制、酸化ストレスの抑制、アポトーシス誘導の抑制などが生じていることを報告している。

 また、アデランスは、CSR活動(企業の社会的責任)の一環として、2002年から現在までに病院内に17の理美容室を開設し、抗癌剤治療などを受ける患者が脱毛ケアやウィッグについて相談できる環境を提供してきた。

 大分大学消化器・小児外科学講座准教授の猪股雅史氏は、「αリポ酸誘導体を用いた脱毛予防剤の開発を目指しており、アデランスからは製品化する段階で具体的なアドバイスをいただくなどのサポートをしていただく予定」と語っている。