瀬田クリニックグループはこのほど、兵庫県立粒子線医療センターと共同で、粒子線(陽子線)治療後の切除不能局所進行膵癌患者を対象に免疫細胞治療を行った際の安全性と有効性を評価する臨床試験を開始したと発表した。

 膵癌に対する粒子線治療は、兵庫県立粒子線医療センターで先進医療として行い、治療3カ月以内に瀬田クリニックグループで免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)を実施する。登録は11月から開始しており、目標症例数は15例。なお、粒子線治療には化学療法(ゲムシタビンもしくはS-1単剤投与)を併用する。

 研究責任医師である兵庫県立粒子線医療センター放射線科医長の寺嶋千貴氏は、「切除不能局所進行膵癌の治療において、化学療法と粒子線治療を併用することで予後の改善が期待できるが、その後、再発・転移が認められることも多い。免疫細胞療法を組み合わせることで再発・転移の抑制効果が高められるか評価したい」と語っている。