米Biothera社は、11月4日、進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対する免疫調整薬Imprime PGGのフェーズ2b試験で、セツキシマブとカルボプラチン、パクリタキセル併用への上乗せ効果が示され、主要評価項目(奏効率)を達成したと発表した。詳細な結果は今後開催される学術集会で報告される予定。

 Imprime PGGは、酵母由来のβグルカンで、自然免疫系の細胞を活性化させることにより、癌細胞を攻撃する新規の免疫調整薬。Imprime PGGは、生体内に数多くある好中球や単球と結合して、それらの機能を活性化させ、腫瘍の成長を妨げると考えられている。

 試験はオープンラベル多施設共同ランダム化試験として実施された。対象は未治療の進行NSCLC患者90人で、主要評価項目は奏効率(ORR)とした。その結果、セツキシマブとカルボプラチン、パクリタキセルに、Imprime PGGを併用することにより、ORRは2倍となり、統計的有意に改善した。

 また患者の免疫細胞能に関わるバイオマーカーを用いたサブ解析では、バイオマーカー陽性患者においてORRはより高いことが示された。副次評価項目である全生存期間もバイオマーカー陽性患者では顕著に改善し、対照群に比べて6カ月近くも延長した。

 有害事象は、セツキシマブやカルボプラチン、パクリタキセルで発現する毒性と同等であった。

 Imprime PGGは、大腸癌、KRAS変異型大腸癌、慢性リンパ性白血病に対する臨床試験で著しい奏効率の改善を示した。 現在、Imprime PGGは、進行大腸癌に対するフェーズ3試験、ならびにNSCLCを対象にベバシズマブとの併用のフェーズ2試験が行われている。