アステラス製薬は10月22日、米国Medivation社と共同開発を進めている経口アンドロゲン受容体阻害薬enzalutamide(開発コード:MDV3100、米国製品名:XTANDI)について、独立データモニタリング委員会(IDMC)によるフェーズ3試験PREVAILの中間解析で良好な成績が得られ、試験の早期終了を勧告されたと発表した。

 PREVAIL試験は、国際共同無作為化二重盲検プラセボ対照のフェーズ3試験で日本も参加している。対象は、アンドロゲン除去療法が無効となった化学療法施行歴のない転移性前立腺癌患者1700人以上。enzalutamide(160 mgを1日1回投与)を標準治療に追加した群と、プラセボを標準治療に追加した群の2群を比較した。主要評価項目は、全生存期間(OS)と画像診断による無増悪生存期間(PFS)。患者登録は2012年5月に完了し、予定通り516例のイベント(死亡例)発現後に、中間解析を実施した。

 中間解析の結果、enzalutamide群はプラセボ群に対し、ハザード比0.70(95%CI:0.59-0.83、p<0.0001)と有意に死亡リスクを低減していた。プラセボ群のOS中央値は30.2カ月(95%CI:28.0-NR)だったのに対し、enzalutamide群は32.4カ月(95%CI:31.5カ月-未達)だった。中間解析時点のOS率はプラセボ群が65%、enzalutamide群は72%だった。

 また、画像診断によるPFSの延長が認められ、enzalutamide群はプラセボ群に対し、ハザード比0.19(95%CI:0.15-0.23、p<0.0001)と有意に良好だった。PFS中央値は、プラセボ群が3.9カ月(95%CI:3.7-5.4)に対し、enzalutamide群は未達(95%CI:13.8か月-未達)だった。

 なお、治験薬を投与された全1715人のうち、2人でけいれん発作が発現した。

 IDMCは、全生存期間の臨床的有用性と安全性プロファイルを総合的に勘案した結果、enzalutamide群で良好なベネフィット・リスクが示されたと判断し、試験を早期終了してプラセボ群にもenzalutamideによる治療を提案するよう勧告した。

 アステラス製薬とMedivation社は、2014年初頭から承認申請に向けた厚生労働省との協議を開始する方針。安全性データを含む詳細な試験結果は、今後の学会で発表される予定だ。