米国Pfizer社の第2世代ALK阻害剤PF-06463922の臨床試験が、11月か12月に開始されることが明らかとなった。10月19日から23日まで米国ボストンで開催されているAACR-NCI-EORTC International Conference on Molecular Targets and Cancer Therapeutics(AACR-NCI-EORTC2013)の記者会見で、同社のTod Smeal氏が公表したもの。クリゾチニブナイーブ患者と抵抗性患者の両方を対象に行われるという。

 Smeal氏らは、PF-06463922の前臨床試験の結果を発表した。

 PF-06463922は、in vitroの実験で、ALK野生型に対するIC50がクリゾチニブの80nMに対して1.5nM、ALKL1196M変異に対するIC50がクリゾチニブの843nMに対して21nMと、高い阻害活性を示した。また、肺癌患者におけるクリゾチニブ耐性を起こすことが知られている全8種類のALK遺伝子変異に対して、阻害活性を示した。マウスを用いた実験でも、PF-06463922はG1202R変異を含む3種類のクリゾチニブ抵抗性変異を有する肺癌の増殖を抑制した。

 さらにマウス、ラット、イヌを用いた実験で、PF-06463922が脳に移行することも確認された。マウスの場合、血中レベルの20%から30%が脳内で検出できた。

 また、PF-06463922はROS-1たんぱく質を阻害し、2種類のROS1遺伝子異常モデルマウスで抗腫瘍効果を示した。