乳癌予後予測アッセイ法「Prosigna」によるPAM50遺伝子シグネチャーは、エストロゲン受容体(ER)陽性早期乳癌の閉経後女性において、晩期遠隔再発リスクの予測に有用であることが明らかになった。米NanoString Technologies社は9月16日、この研究成果がJournal of the National Cancer Institute誌電子版9月12号に掲載されたと発表した。

 この研究は、5年間の内分泌療法を受けた閉経後ER陽性早期乳癌患者を対象に、診断後5-10年の遠隔再発リスクを評価するため、50の遺伝子を用いたPAM50アッセイ法による再発リスク(ROR)スコアと、Oncotype DX乳癌アッセイ法による再発スコア(RS)、IHC4スコアを比較した。

 IHC4スコアは、ER、プロゲステロン受容体、HER2、Ki67の4つを免疫組織化学法で評価したもの。術後補助療法としてアナストロゾールとタモキシフェン5年間投与による再発抑制効果を検討したATAC試験(ARIMIDEX, Tamoxifen, Alone or in Combination)のトランスレーショナル研究(transATAC試験)で開発された。

 今回の研究の対象者は、ATAC試験の単剤療法群(アナストロゾール単独あるいはタモキシフェン単独)に割付けられた940人。遠隔再発は診断後0-5年で71人、5-10年で83人に認められた。単変量解析および多変量解析の結果、PAM50によるRORスコアは、診断後5-10年の遠隔再発リスクに関して最も強い予後予測因子であることが示された。

 この結果から、著者である英国Queen Mary University of LondonのIvana Sestak氏らは、「晩期再発リスクが高く、化学療法などより強力な治療あるいは内分泌療法を5年以上継続したほうがよい女性を同定することができるだろう」としている。