米Exelixis社は9月10日、ソラフェニブ治療歴のある進行肝細胞癌(HCC)患者を対象に、MET/VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤cabozantinibとプラセボを比較するpivotal フェーズ3試験CELESTIALを開始したと発表した。主要評価項目は全生存期間(OS)とされた。

 cabozantinibは、RET、MET、VEGFR2などのチロシンキナーゼの活性を阻害する薬剤。米食品医薬品局(FDA)は2012年11月、cabozantinib(米国での商品名cometriq)を転移性甲状腺髄様癌の治療薬として承認している。

 「ソラフェニブ治療で増悪した進行HCCに対し、治療の選択肢はなく、新たなアプローチが求められていた」と、CELESTIAL試験の治験責任医師で、米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのGhassan K. Abou-Alfa氏は述べている。

 CELESTIAL試験は、進行HCC患者を対象としたcabozantinibの無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験で、30カ国およそ200カ所で実施される。ソラフェニブによる治療を受けた進行肝細胞癌患者760人が登録される見込み。患者はcabozantinib 60mg/日を投与する群もしくはプラセボを投与する群に2:1の割合で割りつけられる。

 主要評価項目はOS、副次評価項目は奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)とした。また探索研究として、患者報告アウトカム、バイオマーカー、安全性が検討される。

 これまでの臨床試験データに基づき、主要評価項目のOS中央値はプラセボ群で8.2カ月と仮定された。合計で621のイベント発生により、OSの32%増加の検出力は90%が見込まれている(ハザード比 0.76)。中間解析はイベントが50%および75%発生した時点で計画されている。

 CELESTIAL試験はcabozantinibの5番目のpivotal試験であり、今年開始される2番目のフェーズ3試験である。cabozantinibは転移性甲状腺髄様癌、進行HCCのほか、去勢抵抗性前立腺癌などに対しても開発が進められている。