中外製薬は9月12日、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体ペルツズマブ(商品名:「パージェタ」)を発売したと発表した。適応症はHER2陽性の手術不能又は再発乳癌。トラスツズマブと併用で利用されることになり、進行HER2乳癌の新しい標準療法が登場したことになる。

 ペルツズマブは6月28日に製造販売承認を取得し、8月27日に薬価基準に収載されていた。

 ペルツズマブはトラスツズマブの作用を補完すると考えられ、これら2つの薬剤はHER2の異なる部位を標的とする。ペルツズマブは、二量体化阻害モノクローナル抗体であるため、トラスツズマブの併用で、それぞれを単剤で投与するよりもHERシグナル伝達系をより広範囲に遮断できる。さらに、HER2と結合したペルツズマブやトラスツズマブはマクロファージやNK細胞を呼び寄せ、抗体依存性細胞傷害(antibody dependent cellular cytotoxicity:ADCC)活性により癌細胞を攻撃する。