米Merrimack Pharmaceuticals社は2013年7月22日、ErbB2(Her2 )とErbB3(Her3)を標的とする二重特異性抗体製剤MM-111に関する初のフェーズ2試験の患者登録を開始したと発表した。対象は、進行した胃癌、食道癌、食道胃接合部癌の患者で、目的は安全性と有効性の確認に置かれる。

 胃癌と食道癌の患者の7-34%にHer2の過剰発現が見られる。Her2は、Her3およびヘレグリンと呼ばれるたんぱく質と結合して、腫瘍の増殖と生存に役割を果たす。Her3の発現が、胃癌患者の予後不良に関係することも示されている。MM-111はHer2とHer3の両方に結合して、ヘレグリンが増殖シグナルを送ることを阻止する。

 フェーズ2の最初の患者は米Fox Chase癌センターで登録された。試験は、欧米、アジア、アフリカの約60の施設で行われることになっている。

 登録されるのは、いずれもHer2の過剰発現が見られる2つの異なる患者集団だ。

 第1集団は、「HercepTest」でHER2発現が2+または3+で/もしくはFISH+でErbB2遺伝子に増幅が見られるために、通常ならトラスツズマブを含む治療を受ける患者とし、無作為にパクリタキセルとトラスツズマブ、または、これら2剤とMM-111に割り付けることになっている。

 第2集団は、「HercepTest」で2+だが、FISH−であるために、通常ならトラスツズマブが適用にならない患者によって構成され、無作為にパクリタキセルのみ、またはパクリタキセルとMM-111に割り付けられる見込みだ。