医療法人社団滉志会瀬田クリニックグループは、福岡大学と共同で、ステージIVの大腸癌患者を対象に、全身化学療法と免疫細胞治療を併用した際の安全性と有効性を検討するフェーズ1試験COMVI IV studyを開始したと発表した。登録期間は1年、目標登録症例数は6例としており、まず最初に安全性を確認した上で、症例数を増やす方針だ。

 同試験は、ステージIVの大腸癌患者を対象に、一次治療である全身化学療法(XELOX+ベバシズマブ療法)に免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)を併用した際の安全性と有効性を評価する。

 同試験の責任医師である福岡大学医学部外科学講座消化器外科学の吉田陽一郎氏は、「免疫細胞治療に関するこれまでの臨床試験は、複数の化学療法をすでに実施した患者を対象にしたものだった。今回のように一次治療に免疫細胞療法を併用する臨床試験は、大腸癌では初めてだろう。まずは安全性をしっかりと確認した上で有効性を評価していきたい」と語っている。

 アルファ・ベータT細胞療法とは、Tリンパ球を活性化、増殖させ、体内に戻す治療法。