エーザイは6月10日、クインタイルズ社との戦略的提携に基づき実施している共同開発プログラムにおいて、同社のマルチキナーゼ阻害剤lenvatinibメラノーマに対する治療効果が確認されたと発表した。

 両社の提携契約は、2009年10月に締結されており、エーザイが保有する抗癌剤候補化合物について、複数の臨床開発プログラムを同時に進行することで、早期にPOC(Proof of concept)を達成することを目的としたもの。
 
 今回報告されたlenvatinibに関するプログラムは、メラノーマ患者を対象に、海外で実施された無作為化非盲検フェーズ2試験。試験結果は、今月開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)2013で発表された。

 この試験の対象は、BRAF野生型を含む化学療法未治療のステージIVメラノーマ患者。標準的な一次治療の1つであるダカルバジンを単剤投与する群と、lenvatinibを上乗せした群とを比較した。その結果、lenvatinibを併用した群の無増悪生存期間(PFS)中央値は19.1週間で、ダカルバジン単剤投与群の7.0週間と比べて、2.7倍と有意に延長した(p=0.0033)。

 また、BRAF野生型患者を対象にした層別解析においても、lenvatinib併用群のPFS中央値は23.9週間で、ダカルバジン単剤投与群の6.1週間と比べて、3.9倍延長したことが示された(p=0.0306)。

 今後のフェーズ3試験についてエーザイは、「主に日米欧を対象に、各国当局と連携しながらフェーズ3試験の実施に向けて準備を進めたい」としている。