米OncoGenex Pharmaceuticals社は、2013年5月23日、OGX-427を化学療法と共に進行した肺扁平上皮癌患者に適用するフェーズ2 Cedar試験の開始を計画していると発表した。

 OGX-427は熱ショックたんぱく質27(HSP27)を阻害する第2世代のアンチセンス薬で、週1回静注される。標的となるHsp27は、肺扁平上皮癌を含む多くの癌で過剰に発現されており、放射線や化学療法などの治療への抵抗性を付与し、腫瘍の生存を助けること、転移や予後不良とも関連することが示されている。Hsp27の発現は、抗がん剤や放射線などによりがん細胞がストレスを受けると上昇することも明らかになっている。肺扁平上皮癌にもHsp27の過剰発現が見られていることから、HSP27の産生を阻害するOGX-427を化学療法と併用するレジメンは有望と期待される。

 医師主導で行われるオープンラベルの無作為化試験は、英National Cancer Reserchネットワークと英Experimental Cancer Medicine ネットワークによって行われる。患者登録は英国内35施設で行われる予定だ。治療歴の無い患者約140人を登録し、ゲムシタビン、カルボプラチンとOGX-427(介入群)または、ゲムシタビンとカルボプラチンのみ(対照群)に割り付ける試験を率いるのは、英Barts/Brighton Experimental Cancer Medicine CentreのPeter Schmid氏だ。

 主要転帰評価指標は無増悪生存期間に、2次評価指標は客観的奏効率、全生存期間、安全性、忍容性、健康関連QOLなどに設定されている。さらに、OGX-427がHSP27の発現レベルに及ぼす影響を調べ、治療に対する反応の予測に役立つバイオマーカー候補の同定にも取り組む予定だ。

 OGX-427を進行癌に適用する無作為化フェーズ2はこれが7件目で、他に膀胱癌、膵臓癌、前立腺癌などを対象とする試験が行われている。さらに近々、非扁平上皮癌の非小細胞肺癌で、治療歴は無いが進行している患者を登録して、OGX-427とゲムシタビン、カルボプラチンを投与するフェーズ2 Spruce試験も開始される見込みだ。