米Synta Pharmaceuticals社は、2013年4月22日、無作為化フェーズ3 GALAXY-2試験に登録された、進行した非小細胞肺腺癌患者に対する治療が始まったと発表した。

 非小細胞肺腺癌に対する第2選択薬として用いた場合の、ドセタキセル+ganetespib併用とドセタキセル単剤投与の有効性と安全性を比較する試験は、世界の約140施設で行われる。

 ganetespibは、同社が開発を進めている熱ショックたんぱく質90(Hsp90)阻害薬だ。HSP90たんぱく質は、AKT、ALK、ACR-ABL、BRCA1、CDK1、CHK-1、HER2など、数多くの重要な情報伝達たんぱく質の機能と安定性を調節する分子シャペロンで、腫瘍細胞の存続にも関係すると考えられている。

 前臨床モデルでは、ganetespibによるHsp90の阻害が、上記の信号伝達たんぱく質の多くを不活性化または不安定化して、最終的には分解に至らしめることが示されている。こうした信号伝達たんぱく質は、癌細胞の治療抵抗性にもかかわることから、Hsp90阻害薬は他の抗癌薬との併用により患者に利益をもたらすと考えられていた。現在、ganetespibについては、肺がん、乳癌、大腸癌、血液癌などを対象として、20件を超える臨床試験が進行中だ。

 GALAXYプログラムは2段階設計になっている。第1段階のGALAXY-1試験は、フェーズ2b/3として約300人の患者を登録、フェーズ3段階で対象にすべき最適な患者集団の同定をめざした。GALAXY-2はフェーズ3試験で、ガネテスピブの有効性を確認する目的で行われている。

 GALAXY-1試験で得られた結果は2012年9月に報告された。得られたデータはこの製品の第2選択薬としての有用性を示唆した。また、収集したデータに基づいて、GALAXY-1に登録された患者の約3分の2を占めていた進行肺癌の診断を受けてから6カ月以上を経過していた患者(多くが第1選択治療後に増悪を経験していた)をGALAXY-2試験の対象に選んだ。

 GALAXY-2試験は、ステージIIIB/IVの非小細胞肺腺癌で、進行癌の診断から6カ月以上経っており、転移性の癌に対する化学療法ベースのレジメンを1種類以上適用されていた、全身状態は良好な患者を約500人登録する予定だ。

 患者は1対1でganetespib(150mg/m2を1日目と15日目に投与)とドセタキセル(75mg/m2を21日サイクルの初日に投与)、またはドセタキセルのみに割り付けられる。併用群については、ドセタキセルの投与が完了した後に患者が希望すれば、ganetespibを単剤で、進行が見られるまで、または不忍容になるまで、継続投与される。

 GALAXY-2試験の主要評価指標は全生存期間に置かれており、イベント発生件数が目標数に達した時点で2回の中間解析を行って、独立データ監視委員会の分析を受けることになっている。2次評価指標は、無増悪生存期間、全奏効率、特定のバイオマーカーを指標とするサブグループの全生存期間などに設定されている。

 データの最終的な分析は2014年のうちに行われる見込みだ。