3月に製造販売承認を取得したレゴラフェニブが厚生労働省の全例調査の対象にならなかったことから、大腸癌研究会として独自にデータ収集を行い、副作用などの情報について公開する方針であると、大腸癌研究会会長の杉原健一氏(東京医科歯科大学腫瘍外科学分野教授)が語った。4月23日に東京都内で開催されたレゴラフェニブに関するセミナーで明らかにしたもの。現在はプロトコルを作成中で、半年以内にできる限り多くの症例についてデータを収集した上で、大腸癌研究会のホームページ上で公開する予定だ。

 同剤は3月に製造販売承認を取得しており、主な有害事象としては、手足の皮膚反応、疲労、高血圧、下痢、発疹/落屑などが報告されている。杉原氏は「承認申請のもととなったCORRECT試験には、日本人100人のデータが含まれるに過ぎず、実地臨床で使用した際の副作用と一致しているか分からない」とし、大腸癌研究会として独自の取り組みが必要であると判断した経緯を語った。

 また、杉原氏は、大腸癌研究会が発刊する大腸癌治療ガイドラインの改訂作業が現在進行中であることも明かし、「ガイドライン改訂の骨格はほとんどできあがった。今年7月にはパブリックコメントを募集し、来年1月には改訂したものを公開したい。ただ、切除不能進行再発大腸癌の治療アルゴリズムにおけるレゴラフェニブの位置づけについてはまだ分からず、討論している最中」と語った。