大腸癌の術後再発リスクを予測する遺伝子検査、Oncotype DX Colon Cancer Assayの有用性を示した大規模試験(CALGB 9581)の結果が、4月17日、Journal of Clinical Oncology(JCO)誌に発表された。

 Oncotype DXは、再発に関連する複数の遺伝子の組み合わせにより癌の再発リスクをスコア化する遺伝子検査。National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project(NSABP)をはじめとした4つの大規模な試験で、ステージ2大腸癌患者1851人の腫瘍組織から761の遺伝子を解析、そのなかから再発リスクおよび化学療法の効果を予測する可能性のある18の遺伝子を抽出した。

 CALGB 9581試験の発表によると、Oncotype DXによる再発スコア(Recurrence Score:RS)は、従来用いられている深達度(T分類)、リンパ節転移の有無(N分類)、ミスマッチ修復(MMR)遺伝子異常の有無、リンパ管侵襲の有無、組織型などの臨床病理学的因子と比較して、術後再発リスクを予測する、最も有効な独立した因子であることが示された。

 また、予測因子による判断が難しいT3およびMMR遺伝子異常陰性の症例では、Oncotype DXの再発スコアは特に有用だったという。

 最初の検証試験であるQUASAR試験では、ステージ2大腸癌患者1436例において再発リスクの予測因子としてOncotype DXの有用性が示された。今回のCALGB 9581試験の報告は、前回の知見をさらに裏づけている。

 大腸癌の術後補助化学療法はステージ3の患者に対して標準治療として推奨される。ステージ2では、一部の再発リスクの高い患者で補助化学療法が有効であると考えられるが、術後再発リスクは、組織型やT、N分類を含む臨床病理学的因子をもとに検討されるのが現状だ。

 「再発スコアが高い患者は悪性度の高い疾患であると考えられ、適切な術後補助化学療法を考慮する必要がある。また低リスク患者に対して不要な副作用のリスクを与えないためにも患者の再発リスクの予測は重要」と主任研究者であるDr. Alan P. Venook氏は述べる。

 また、乳癌のOncotype DXについては、21種類の遺伝子の組み合わせによる浸潤性乳癌の再発リスクと化学療法の効果、および非浸潤性乳癌(DCIS)の再発リスクの予測に広く用いられている。