米Pharmacyclics社は4月18日、再発もしくは難治性の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)を対象とする、ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤ibrutinibのフェーズ3試験(RESONATE)で、予定より早く目標登録数の350人に達し、登録は終了したと発表した。

 フェーズ3試験は、ibrutinibと抗CD20ヒトモノクローナル抗体製剤のofatumumabを比較検討する。主要評価項目は、無増悪生存期間の臨床的意義のある改善とされた。中間解析の結果は2014年の第1四半期になる見込みで、ofatumumabに比べてibrutinibの治療効果が、独立評価委員会によって統計的に良好と判断された場合は早期の申請が行われる。

 また同社は、マントル細胞リンパ腫(MCL)に対するibrutinibのフェーズ2試験(SPARK)でも、目標の110人の登録が終了したことを発表した。対象は、ボルテゾミブ治療後に増悪し、少なくとも1回のリツキシマブを含む化学療法を受けた患者。主要評価項目は、登録完了から6カ月時点で評価された奏効率とした。試験は米Janssen Research & Development社が実施する。年内には再発・難治性MCL患者に対するibrutinibの新薬承認申請を予定している。

 Ibrutinibはブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)を特異的、選択的に阻害する。
BTKはアポトーシス制御、細胞接着、細胞の遊走・定着といったB細胞の生存に重要なメディエーターである。

 ibrutinibの有効性は、単独または併用療法で、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、ワルデンストレーム型マクログロブリン血症、多発性骨髄腫など、B細胞性腫瘍で検討されている。 現在のところ、ibrutinibを用いた5件のフェーズ3試験が開始されており、米国立衛生研究所(NIH)には28件の臨床試験が登録されている。