大日本住友製薬と中外製薬は4月8日、共同開発を進めてきた治療用癌ペプチドワクチン「WT4869」と「WT2725」について、共同開発契約を解消し、開発方針を変更することで合意したと発表した。今後は、大日本住友製薬が単独で開発・販売を行うことになる。

 現在、国内で進行中の「WT4869」のフェーズ1試験については、試験終了まで両社で行うが、その後の「WT4869」の臨床開発と、米国で実施中の「WT2725」の臨床開発については、大日本住友製薬が単独で進める。なお、中外製薬はこれまでの開発の対価として、大日本住友製薬から販売後にロイヤルティを受領することになる。

 WT4869とWT2725は、複数種類の癌細胞で高発現していることが知られるWT1タンパクを標的にした癌ペプチドワクチン。WT1特異的な細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導し、WT1タンパクを発現する癌細胞を攻撃することで、種々の血液癌や固形癌に対し治療効果を発揮すると期待されている。

 「WT4869」は、国内において、骨髄異形成症候群(MDS)を対象にしたフェーズ1/2試験のほか、固形癌を対象にしたフェーズ1試験が進行中。また、「WT2725」は米国において、進行癌を対象にしたフェーズ1試験が行われている。