アムジェン・デベロップメントは、肝細胞増殖因子(Hepatocyte Growth Factor、HGF)に対する完全ヒト型モノクローナル抗体であるrilotumumabについて、胃癌を対象に日本でフェーズ1試験を開始していることを明らかにした。

 同社代表取締役社長・研究開発本部長のKlaus Beck氏が4月8日に開催されたメディアブリーフィングで明らかにしたもの。rilotumumabは、欧米ではフェーズ3試験の段階となっている。

 癌領域における米Amgen社の製品には、大腸癌に対するパニツムマブ、多発性骨髄腫や固形癌転移による骨病変に対するデノスマブがあり、パニツムマブは武田薬品と、デノスマブは第一三共・アストラゼネカと販売提携している。

 rilotumumabの日本における販売提携先は現時点ではないが、開発についてはアムジェン・デベロップメントが独自に進めている。

 米Amgen社の癌関連の開発中製剤については、武田薬品と提携している卵巣癌対象のtrebananib(欧米ではフェーズ3試験の段階)、悪性黒色腫を対象としたtalimogene laherparepvec(欧米ではフェーズ3試験中の段階)、急性リンパ性白血病を対象としたblinatumomab(欧米ではフェーズ2試験の段階)がある。trebananib(AMG386)については、再発卵巣癌を対象にフェーズ3臨床試験(TRINOVA-1試験)が進められており、武田薬品工業のグループ会社である武田バイオ開発センターが日本での試験を進めている。