米NewLink Genetics社は、2013年4月2日、免疫系の反応を調節する酵素IDO(インドレアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ)がかかわる経路を阻害するindoximodを、転移を有する乳癌患者にドセタキセルとともに適用するフェーズ2を開始したと発表した。 

 indoximodは、癌細胞が免疫系の攻撃を免れるために必須のIDO経路を阻害するよう設計されている。IDOが腫瘍細胞と/または抗原提示細胞に発現されると、腫瘍細胞はT細胞の攻撃から守られ、リンパ節では腫瘍関連抗原に対する免疫寛容が誘導されて、腫瘍は免疫系に検出されにくくなり、破壊から守られると考えられている。

 二重盲検の無作為化フェーズ2試験は、転移を有する乳癌患者を最大120人登録して、ドセタキセル単剤またはドセタキセル+indoximodに割り付けて、安全性と有効性を評価することになっている。評価指標は、無増悪生存期間、客観的奏効率、全生存期間、腫瘍マーカー値や安全性に設定されている。

 進行した固形癌患者を対象に行われたフェーズ1b用量漸増試験では、この製品候補の安全性のプロファイルは好ましいことが示され、有効性を示唆するデータも得られている。

 NewLink社は、IDO経路を阻害する経口投与可能な低分子薬の開発に取り組んでおり、臨床試験が最も進んだ段階にあるのがindoximodだ。この製品については現在、乳癌を対象に複数のフェーズ1b/2試験が進行中で、それらの中には、ドセタキセルと併用する試験や、自己p-53樹状細胞ワクチンと併用する試験が含まれている。また、同社は他のIDO経路阻害薬の合成にも取り組んでいる。