男性乳癌はホルモン受容体陽性患者が多く、陽性患者は予後が良く、術後タモキシフェン投与で全生存(OS)が改善できる可能性が明らかになった。セルビアで1996年から2005年に発症した91人の男性乳癌患者の解析から示されたもの。成果は3月13日から16日まで開催されている13th St.Gallen International Breast Cancer Conference2013で、セルビアInstitute of Oncology and RadiolodyのZ.Neskovic-Konstantinovic氏によって発表された。

 発表によると、91人の患者の年齢中央値は65歳(29-84)。臨床病期は1期から3a期が62人、局所進行/転移を有する患者は29人だった。非浸潤性乳管癌(DCIS)が66人、非浸潤性小葉癌(LCIS)が7人、その他が18人だった。

 エストロゲン受容体(ER)/プロゲストロン受容体(PR)について判明した44人の患者のうち、41人(93%)がER陽性かつ/またはPR陽性だった。ER陽性患者が88.5%、PR陽性患者が75.0%、ER陽性かつPR陽性患者が70.5%、ER陰性かつPR陽性患者が4.5%、ER陽性かつPR陰性患者は18.0%だった。HER2については15人で判明し、1人が陽性だった。女性乳癌全体に比べ、ホルモン受容体陽性乳癌が多かった。

 またエストロゲン受容体陽性男性乳癌患者は陰性患者よりも増悪までの時間(TTP)が有意に長く(p=0.02)、OSも明らかに良かった。さらに術後補助療法としてタモキシフェンを投与すると、投与しなかった場合に比べて有意にOSが長かった(p=0.009)。