米食品医薬品局(FDA)は2013年3月13日、米Navidea Biopharmaceuticals社の診断用放射線イメージング剤Lymphoseek(テクネチウムTc99m tilmanocept)注射を承認した。乳癌またはメラノーマで腫瘍所属リンパ節の外科的切除を受ける患者に、リンパ節の位置を確認するために用いられる。

 腫瘍が存在する領域から排出されるリンパ液には、癌細胞が含まれている可能性がある。そうしたリンパ液が流れ込むリンパ節(所属リンパ節)を切除し、癌細胞の有無を調べれば、転移の有無が明らかになる。

 Lymphoseekはマンノース受容体に結合する放射線医薬品で、腫瘍部位に注入し、ハンドヘルドのガンマ線検出器を体外から当てれば、Lymphoseekを取り込んだリンパ節を検出できる。

 Lymphoseekの安全性と有効性は、乳癌またはメラノーマの患者332人を対象に行われた2件の臨床試験で確認された。Lymphoseekと同時に、実対照薬としてイソスルファンブルーなどを投与し、同一患者の腫瘍所属リンパ節への局在を比較したところ、Lymphoseekの方がより多くのリンパ節に検出された。安全性も確認された。最も多く見られた有害事象は注射部位の疼痛と炎症だった。

 これまで、同様の目的に使用することが認められていたのは、1974年にFDAに承認された硫黄コロイドと1981年に承認されたイソスルファンブルーの2剤だけだった。