進行非小細胞肺癌(NSCLC)に放射線療法とエベロリムスを併用することは、有効性を示すが肺障害の副作用もかなり発現する可能性が明らかとなった。フェーズ1試験の結果示されたもの。3月4日から6日にパリで開催されているTargeted Anticancer Therapies(TAT2013)で、フランスInstitut Gustave RoussyのEric Deutsch氏によって発表された。

 フェーズ1試験は未治療の手術不能3a期、3b期、4期の非小細胞癌患者をA群とB群に分けて行われた。A群は放射線療法66Gyとエベロリムスを週1回、10mg、20mg、50mgのいずれかを11週目まで投与し、13週目の1日目にナベルビン25mg/m2とシスプラチン100mg/m2を投与、14週目の1日目にナベルビン25mg/m2、16週目の1日目にナベルビン25mg/m2とシスプラチン100mg/m2を投与、17週目の1日目にナベルビン25mg/m2を投与することとした。B群は放射線量、化学療法はA群と同じで、エベロリムスは毎日2.5mg、5mg、10mgのいずれかを連日11週まで投与することとした。

 試験には26人の患者が登録され、21人が評価可能だった。内訳は男性が13人、年齢中央値が61歳(42-74)、3a期が9人、3b期が9人、4期が3人。平均放射線量は62.7Gy(28-66)、平均放射期間は47.2日(28-66.5)だった。

 A群の10mg群3人、50mg群3人では用量制限毒性(DLT)は発現せず、20mg群6人で1件のDLTが発現した。B群は2.5mg群6人で1件のDLT、5mg群3人で2件のDLTが発現した。生命を脅かす副作用(呼吸困難)が1日2回5mgで1件認められた。DLTはB群の40Gy照射、93mg投与後の肺炎(グレード5)、A群の66Gy照射、180mg投与後の肺炎(グレード4)、B群の28Gy照射、160mg投与後の食道炎(グレード3)、B群の60Gy照射、275mg投与後の上皮炎(グレード3)だった。4人の患者が入院し、1人は36日、3人は5から6日入院した。

 ほとんどの肺炎は無症候性のもので、肺気腫を伴う患者を除けば一過性で用量を変更すれば完全に回復した。

 抗腫瘍効果はA群が部分奏効(PR)5人、病勢安定(SD)が2人、増悪(PD)が2人、B群がPR1人、SDが2人、PDが2人だった。