米食品医薬品局(FDA)は、2013年2月25日、優先審査を経て、進行した消化管間質腫瘍(GIST)患者の治療に、米Bayer HealthCare Pharmaceuticals社の経口マルチキナーゼ阻害薬regorafenibを適用することを承認したと発表した。

 regorafenibはGISTを適応として承認を得た3番目の薬剤となった。外科的切除が困難または転移があり、すでにGISTに対する治療薬として承認されているイマチニブ、スニチニブに反応しなくなった患者に用いることができる。これまでなら治療の選択肢が無くなったと見なされた患者に、regorafenibは次の一手を提供する。

 regorafenibの安全性と有効性は、GIST患者199人を対象とするフェーズ2のGRID試験で確認された。外科的切除が不可能で、イマチニブまたはスニチニブの投与後に進行した人々を登録し、regorafenibもしくは偽薬に割り付け、進行が見られるまで、または有害事象が許容レベルを超えるまで投与した。並行して、全員に最適な支持療法を行った。

 主要評価指標に設定されたPFSの中央値は、regorafenib群が4.8カ月(95%信頼区間:4.1-5.8)、偽薬群は0.9カ月(同:0.9-1.1)で、ハザード比は0.27(同:0.18-0.39、p<0.0001)と有意差を示した。3カ月の時点の無増悪生存率は、レゴラフェニブ群が60%、偽薬群は11%、6カ月の時点ではそれぞれ38%と0%だった。

 最も多く見られた有害事象は筋力低下、疲労感、手足症候群、下痢、食欲不振、高血圧、口腔粘膜炎、感染など。重症有害事象としては、肝障害、重大な出血、皮膚の水疱と剥離、緊急治療を要する高血圧、心筋梗塞、腸穿孔などの報告があったが、いずれも発生率は1%未満だった。

 regorafenibは2012年9月に米国で、転移性大腸癌を対象として承認を得ている。