米国Acceleron Pharma社は2月5日、転移を有する腎細胞癌(RCC)に対し、新たな血管新生阻害剤dalantercept(ACE-041)のフェーズ2試験を開始したと発表した。同社はまた、持続性または再発性の卵巣癌・卵管癌・原発性腹膜癌についても、米国国立癌研究所(NCI)の支援を受ける非営利組織Gynecologic Oncology Group(GOG)により、dalanterceptのフェーズ2試験が開始されたことを明らかにした。

 dalanterceptは新規の治療用蛋白で、TGF-βスーパーファミリー蛋白質のBMP9、BMP10とアクチビン受容体様キナーゼ1(ALK1)の相互作用を阻止することで血管新生を阻害する。ALK1は細胞表面受容体で、血管内皮細胞の増殖時に認められる。dalanterceptはALK1のシグナル伝達を阻害し、進行癌患者を対象としたフェーズ1試験では良好な忍容性と臨床的な活性の徴候が示されている。

 転移を有するRCC患者を対象としたフェーズ2試験では、dalanterceptを血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)-1、2、3を選択的に阻害するチロシンキナーゼ阻害剤のアキシチニブと併用する。

 同試験は2つのパートから構成される。パート1は増量試験で、アキシチニブとの併用でdalanterceptの用量を増量し、セカンドライン治療としての安全性と忍容性を評価する。パート2は非盲検のランダム化試験で、アキシチニブとdalanterceptの併用がアキシチニブ単剤と比べて無増悪生存期間(PFS)を延長するか否かを判断する。

 RCCの他にも、進行した頭頸部癌、子宮内膜癌、卵巣癌に対し、dalantercept単剤のフェーズ2試験が進められている。

 このうちの1つ、持続性または再発性の卵巣癌、卵管癌、原発性腹膜癌の患者を対象として開始された非盲検のフェーズ2試験では、安全性、ならびに6カ月時の無増悪生存率と奏効が得られた患者の割合から有効性を評価する。同試験は、子宮内膜癌患者を対象としたフェーズ2試験に続く、GOGによるdalanterceptの2件目の臨床試験となる。

 Acceleron Pharma社、同社のパートナー企業および協力企業は、2012年11月から7件のフェーズ2試験を開始しており、このうちAcceleron社のプログラムは、dalantercept、sotatercept(ACE-011)、ACE-536(いずれも治療用蛋白質)の3件となっている。