ソラフェニブ治療歴のある進行肝細胞癌に対し、選択的CDK4/6阻害薬であるPD 0332991は有効である可能性が示された。1月24日からサンフランシスコで開催された2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、米国Kimmel Cancer Center of Thomas Jefferson UniversityのSusan Littman氏が発表した。

 PD 0332991は、選択的CDK(Cyclin Dependent Kinase) 4/6阻害剤で、細胞周期のG1期からS期への移行を抑制することで細胞のDNA合成を阻害することが示されている。モデルマウスを用いた検討で、PD 0332991はソラフェニブよりも高い抗腫瘍効果を示していた。そこで同グループは、切除不能な進行肝細胞癌を対象に、PD 0332991の有効性を検討する単施設フェーズ2試験を行った。

 PD 0332991は、1〜21日目まで1日125mg経口投与し、1週間休薬する4週間を1サイクルとし、病勢進行または許容できない有害事象、死亡が認められるまで継続した。

 適格基準は、ソラフェニブに抵抗性もしくは不応の進行肝細胞癌で、肝機能はChild-Pugh AもしくはBとした。

 12例(うち男性10例)が登録され、年齢中央値は61.7歳。

 追跡の結果、4例は病勢進行を認める前に肝不全により試験を中止しており、試験開始から70日、85日、136日、285日の時点だった。5例は2カ月目、4カ月目、5カ月目(2例)、10カ月目で病勢進行を認め、次の治療へと移行した。2例は現在も治療継続中だった。

 頻度の高かった有害事象は好中球減少(治療延期となるグレード3を含む)と血小板減少で、そのほかに認められた有害事象は、腹水、疼痛、悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、神経障害、肝機能異常などだった。

 これらの結果から、既治療進行肝細胞癌に対するPD 0332991投与は忍容性があり、これまで知られている以外の新しい有害事象は認められなかった一方、有効性が期待できる結果だと締めくくった。