ソラフェニブ抵抗性の進行肝細胞癌に対するアキシチニブ投与は有効である可能性が示された。1月24日からサンフランシスコで開催された2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、カナダPrincess Margaret Cancer CentreのMairead McNamara氏が発表した。

 進行肝細胞癌に対する全身療法のファーストライン治療としてソラフェニブがあるが、セカンドライン治療の選択肢は確立していないのが現状だ。

 そこで同グループは、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1、2、3に対する阻害薬であるアキシチニブを用い、既治療進行肝細胞癌を対象とした単アームフェーズ2試験を行った。

 アキシチニブは、5mgを1日2回投与から開始し、増量可能と判断されれば10mg 1日2回投与へと増量した。主要評価項目は16週時点でのRECIST 1.1に基づくCTによる腫瘍縮小効果。副次評価項目としてChoi基準・mRECISTによる評価、安全性、無増悪生存期間、全生存期間とした。

 このフェーズ2試験は現在継続中で、今回は29例中16例の中間報告。治療期間中央値は2.6カ月(範囲6日〜15.5カ月)で、3例は治療継続中、13例は治療を中止しており、中止理由は病勢進行が6例、有害事象が7例(肝機能異常2例、疲労1例、下痢1例、高カリウム血症1例、腹部痛1例、発作1例)だった。

 対象者16例の患者背景は、年齢中央値62歳、男性56%、ECOG PSが0だったのが38%、背景肝がB型/C型肝炎が44%、アルコール性が25%、その他が31%。Child-Pugh A(5点)が69%、Child-Pugh B(7点)が31%で、CLIPスコア1点が25%、2点が19%、3点が44%、4点が12%、そして全例がBCLCステージCだった。肝切除施行例は31%、局所治療施行例が38%、ソラフェニブ投与例は94%だった。

 RECIST 1.1での評価の結果、1例に部分奏効(PR)が認められた。登録時からのAFP値の変化も15例中10例で減少していた。mRECISTによる評価の結果、1例は完全奏効(CR)が得られ、2例はPRだった。Choi基準では7例がPRだった。

 RECIST基準を用いた評価による16週時点での病勢コントロール率(病勢安定+PR)は31%(13例中4例)だった。4例が200日以上試験を継続できていた。

 グレード3以上の有害事象は、下痢が2例(13%)、高血圧が2例(13%)、ALT上昇が2例(13%)、ビリルビン上昇が2例(13%)だった。

 これらの結果から、アキシチニブはソラフェニブ抵抗性となった進行肝細胞癌に対して忍容性があり、効果も期待できるとまとめた。