既治療進行胃癌に対して、weekyパクリタキセルの投与量を軽度の好中球減少症が起こるまで増量すると、増量しない場合に比べて有効である可能性が明らかとなった。無作為化フェーズ2試験で増量群の方が全生存期間(OS)が延長する傾向にあり、無増悪生存期間(PFS)は有意に延長した。1月24日から26日に米サンフランシスコで開催されている2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、愛知県がんセンターの高張大亮氏によって発表された。

 フェーズ2試験は、1ライン以上の治療を受けた進行胃癌患者をweekyパクリタキセルの標準量群(80mg/m2を3週間投与して1週間休薬する)と増量群(1日目と8日目の投与による好中球数によって15日目以降のパクリタキセル量を80から120mg/m2に増量して3週間投与して1週間休薬する)に1対1に割り付けて行われた。標準量群は45人、増量群は44人で、両群の患者背景に大きな差はなかった。主要評価項目はOS。副次評価項目は奏効率、PFS、安全性だった。

 試験の結果、OS中央値は標準量群が9.6カ月、増量群が11.8カ月でハザード比は0.75(95%信頼区間:0.45-1.22)、p=0.12(片側)で増量群に延長傾向が認められた。PFS中央値は標準量群が2.5カ月、増量群が4.3カ月でハザード比は0.55(95%信頼区間:0.34-0.90)、p=0.017で増量群で有意に延長していた。奏効率は標準量群が17.1%(同:6.6-33.7)、増量群は30.3%(同:15.6-48.7)だった(p=0.20)。病勢制御率は、標準量群が48.6%(95%信頼区間:31.4-66.0)、増量群が78.8%(同:61.1-91.0)で、p=0.009で有意に増量群が良かった。

 副作用で増量群に有意に多かったのは、全グレードの好中球減少症(標準量群が60.0%、増量群が88.7%、p=0.002)と全グレードの感覚神経障害(標準量群が62.2%、増量群が86.4%、p=0.009)だけだった。グレード3以上では有意な差はなかった。