ファーストライン治療として白金系抗癌剤、フルオロピリミジン系抗癌剤を含む投薬を受けた、転移を有する胃腺癌または胃食道接合部腺癌に抗VEGF受容体2抗体製剤ramucirumab(IMC-1121B)が有効であることが明らかとなった。プラセボ投与と対症療法を行った群と、ramucirumab投与と対症療法を行った群を比較した二重盲検無作為化フェーズ3試験、REGARDの結果、示されたもの。1月24日から2米サンフランシスコで開催されている2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、米Dana-Farber Cancer InstituteのCharles S. Fuchs氏によって発表された。

 EGARD試験は30カ国120施設(日本は含まれていない)で、患者を2週間おきにramucirumab 8mg/kg投与と対症療法を行う群(ramucirumab群)と、2週間おきにプラセボと対症療法を行う群(プラセボ群)に2:1の比で割り付けて、病勢進行か受容不能な副作用の発現または死亡まで継続して行われた。適格条件は転移を有する胃腺癌または胃食道接合部腺癌患者で、転移巣に対するファーストライン治療後4カ月以内に病状が進行した患者か、術後補助療法を受けて6カ月以内などだった。主要評価項目は全生存期間(OS)。副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、12週時点でのPFS率、奏効率、安全性などだった。

 2009年10月から2012年1月まで355人の患者が無作為割り付けされた(ramucirumab群238人、プラセボ群117人)。患者背景は両群で大きな差はなかった。

 試験の結果、OS中央値はramucirumab群が5.2カ月(95%信頼区間:4.4-5.7)、プラセボ群が3.8カ月(同:2.8-4.7)、ハザード比は0.776(同:0.603-0.998)、p=0.0473(層別化)で有意にramucirumab群で延長していた。6カ月生存率はramucirumab群が42%、プラセボ群が32%、12カ月生存率はramucirumab群が18%、プラセボ群が11%だった。

 PFS中央値はramucirumab群が2.1カ月(95%信頼区間:1.5-2.7)、プラセボ群が1.3カ月(同:1.3-1.4)、ハザード比は0.483(同:0.376-0.620)、p<0.0001(層別化)で有意に延長していた。12週PFS率はramucirumab群が40%、プラセボ群が16%だった。奏効率はramucirumab群が3.4%、プラセボ群が2.6%。病勢制御率はramucirumab群が48.7%、プラセボ群が23.1%で有意(p<0.0001)にramucirumab群が高かった。

 副作用関連死の比率はramucirumab群が10.6%、プラセボ群が13.0%で同等だった。多く見られたグレード3以上の副作用は倦怠感がramucirumab群6.4%、プラセボ群9.6%、腹痛がramucirumab群5.9%、プラセボ群2.6%、食欲低下がramucirumab群3.4%、プラセボ群3.5%、高血圧がramucirumab群7.6%、プラセボ群2.6%、貧血がramucirumab群6.4%、プラセボ群7.8%、、腹水がramucirumab群4.2%、プラセボ群4.3%、低ナトリウム血症がramucirumab群3.4%、プラセボ群0.9%だった。