米Cell Therapeutics社(CTI社)は1月9日、骨髄線維症の治療薬としてJAK2阻害剤pacritinibを評価するフェーズ3のPERSIST-1試験(PAC325試験)において、患者登録を開始したと発表した。

 pacritinibは、JAK2とFLT3に対し二重活性を有するチロシンキナーゼ阻害剤。JAKファミリーキナーゼの変異は、骨髄増殖性腫瘍、白血病、リンパ腫などの血液に関連するさまざまな癌の発生に直接関与することがわかっている。pacritinibは症状を有効に治療する一方、治療による血小板減少や貧血の発現頻度が低く、他のJAK阻害剤よりも優れる可能性がある。フェーズ1、2試験では有望な結果が示され、米国および欧州ではオーファンドラッグに指定されている。

 PERSIST-1試験は多施設共同のランダム化比較対照試験で、原発性骨髄線維症、真性多血症後の骨髄線維症、本態性血小板血症後の骨髄線維症の患者を対象として、pacritinibと現状で利用可能な最良の治療(医師が選択するいずれの治療も含むが、JAK阻害剤は除く)の有効性と安全性を比較する。計270人の患者を2対1の割合で、pacritinib 400mgを1日1回経口投与する群、または現状で利用可能な最良の治療を行う群に割り付ける予定だ。同試験では血小板数による患者の除外は行わない。

 主要評価項目は、治療24週時のMRIまたはCTで脾体積の35%以上の減少を認めた患者の割合。患者登録は、欧州、オーストラリア、米国の試験実施機関で行われる予定である。

 PERSIST-1試験は骨髄線維症患者を対象として計画された2件のフェーズ3試験のうちの1件であり、別の1件では、血小板数が10万/μL未満の骨髄線維症患者を対象に、pacritinibと現状で利用可能な最良の治療(JAK阻害剤を含む)を比較、評価することが計画されている。