米Cellceutix社は、2013年1月7日、イタリアBologna大学などで、同社が開発中の「kevetrin」をシタラビンと共に急性骨髄性白血病(AML)患者に投与するオープンラベルの多施設フェーズ1b試験が計画されていることを明らかにした。

 p53が野生型でも変異型でも抗癌効果を発揮できる「kevetrin」は、カスパーゼ3の活性化とそれによるカスパーゼ基質ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)の切断を引き起こしてアポトーシスを強力に誘導、p53をリン酸化してユビキチン・リガーゼMDM2との相互作用を抑制、さらにP53のリン酸化を通じてPUMA(p53 upregulated modulator of apoptosis)の発現を誘導しアポトーシスを刺激、p53の標的遺伝子であるp21(Waf1)の発現を増加させて細胞周期の進行を阻害する――といった多様な作用を持つ。すでに固形癌を対象とする臨床評価が行われている。

 欧州で行われる予定のAMLを対象とする臨床試験は、Bologna大学とイタリア慢性骨髄性白血病共同研究グループ(ICSG on CML)、GIMEMA(Italian Group for Haematological Diseases in Adults)が主導することになっており、開始は2013年の前半に予定されている。Bologna大学は血液癌を対象とする臨床試験の経験と専門的な知識を有する。

 同社は同日、「kevetrin」をカバーする米国特許第8338454B2号が2012年12月25日に発行されたことも公表した。タイトルは「ニトリル誘導体と薬剤としてのその利用および組成」となっている。