ドイツMerck社は12月19日、切除不能で局所進行した3Aまたは3期の非小細胞肺癌を対象とした癌ワクチンL-BLP25(以前はStimuvaxとよばれていた)の大規模フェーズ3試験STARTの結果、主要評価項目である全生存期間(OS)の有意な延長は認められなかったと発表した。

 L-BLP25は、癌抗原MUC1の一部である25アミノ酸から成るペプチドと、アジュバントであるモノフォスフォリルリピドAをリポソームでくるんだ製剤。START試験は、少なくとも2サイクルの白金製剤ベースの化学放射線療法で効果のあった、3Aまたは3B期の切除不能非小細胞癌を対象に行われた多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験。

 発表によると、主要評価項目は達成できなかったが、特定のサブグループでL-BLP25の明らかな治療効果が認められたとしている。同社は今後数週間のうちに特定の患者集団におけるL-BLP25のリスク・ベネフィットの探索を目的とした追加解析を予定しているという。また、今後数カ月のうちに追加解析の結果を外部の専門家および規制当局と協議するとしている。

 START試験の結果については学術誌への投稿、国際学会での発表が行われる予定だ。

 なお、日本では、2011年10月に締結されたライセンス契約に基づいて、メルクセローノと小野薬品工業が共同で非小細胞肺癌を対象としたフェーズ2試験(EMR63325-009試験)を進めている。