グラクソ・スミスクラインは11月22日、悪性軟部腫瘍に対する初の分子標的治療薬となるパゾパニブ(製品名:ヴォトリエント錠200mg)を発売したと発表した。効能・効果は「悪性軟部腫瘍」。

 同剤は、主に血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、幹細胞因子受容体(c-kit)の3つに作用し、血管新生を阻害するなどして抗腫瘍効果を発揮するキナーゼ阻害薬。標準治療で病勢進行した進行性悪性軟部腫瘍患者を対象に行われたフェーズ3試験(PALETTE試験)では、プラセボ群と比べ、パゾパニブの無増悪生存期間が約3カ月延長した(4.6カ月対1.5カ月)ことが報告されている。2011年11月に厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を受け、今年9月に悪性軟部腫瘍の効能・効果で製造販売承認を取得していた。

 薬価は、200mg 1錠が4027.20円。成人へは1日1回800mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に経口投与し、患者の状態により適宜減量する。

 日本におけるパゾパニブの他の癌を対象とした開発については、腎細胞癌を対象にした国際共同フェーズ3試験が終了しているほか、卵巣癌の国際共同フェーズ3試験が進行中だ。