ベバシズマブ(商品名:アバスチン)を含む初回化学療法後に進行(PD)が確認された転移性大腸癌患者に対し、2次治療でもベバシズマブを継続投与することで生存期間(OS)が延長する、いわゆるベバシズマブBeyond PD(BBP)療法を、欧州医薬品庁(EMA)が追加承認する意向であると、11月16日、スイスRoche社が発表した。

 ベバシズマブBeyond PD(BBP)療法は、今年6月ASCOで発表されたフェーズ3、ML18147試験において、無増悪生存期間(PFS)とOSの延長、および安全性が報告された。

 切除不能、転移性大腸癌の初回治療にベバシズマブと標準化学療法(オキサリプラチンまたはイリノテカンベース)を施行後、PDとなった患者820人をベバシズマブ+初回レジメンで用いなかった方の化学療法剤(ベバシズマブ群)と、プラセボ+化学療法剤(プラセボ群)とにランダム化した。

 ベバシズマブ群のOS中央値は11.2カ月、プラセボ群では9.8カ月、PFS中央値は、ベバシズマブ群が5.7カ月、プラセボ群が4.1カ月で、どちらも有意にベバシズマブ群で延長が認められた。

 ベバシズマブを継続投与することによる新たな有害事象の増加は認めなかった。
 
 ベバシズマブの欧州での承認は、進行性の大腸癌を始め、乳癌、非小細胞肺癌、腎臓癌、卵巣癌、神経膠芽腫(GBM)に、また米国では、大腸癌、非小細胞肺癌、腎臓癌、GBMに承認されている。日本では、進行大腸癌、非小細胞肺癌、乳癌に承認済みだ。