経口Smoothened(Smo)阻害剤LY2940680は忍容性があり、基底細胞癌(BCC)に有用な可能性が明らかとなった。フェーズ1試験の結果、示されたもの。現在、局所進行または転移を有するBCCを対象に拡大コホートの登録が行われている。11月6日から9日までアイルランド・ダブリンで開催されたEORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで、米Sarah Cannon Research InstituteのJohanna Bendel氏によって発表された。

 Smoは7回膜貫通たんぱく質(GPCR)の1つで、ヘッジホッグシグナル伝達経路を担っていると考えられている。発表されたフェーズ1試験は、複数の癌種で用量増多試験と最大耐量(MTD)を確認するための拡大試験、BCCに絞って拡大する試験から構成されている。今回は用量増多試験、MTDを確認するための拡大試験の結果が発表された。

 用量増多試験は、毎日50mg投与群(3人)、毎日100mg投与群(6人)、毎日200mg投与群(3人)、毎日400mg投与群(6人)、毎日600mg投与群(7人)で行われた。用量制限毒性は毎日100mg投与群で1人(グレード3の低ナトリウム血症)、毎日600mg投与群で2人(グレード3の斑点状丘疹、グレード2の吐き気とグレード2の精神錯乱とグレード2の脱水症)見出された。この結果、MTDは毎日400mg投与となり、毎日400mg投与拡大群として13人が追加された。

 患者全体38人の年齢中央値は62.5歳(29−83)、男性が23人、白人が37人だった。

 多く見られた副作用は吐き気19人(50%)、倦怠感18人(47%)、嘔吐16人(42%)、味覚障害16人(37%)などで、ほとんどがグレード2以下だった。

 試験の結果、評価可能なBCC患者5人(50mg投与群1人、200mg投与群1人、400mg投与群2人、600mg投与群1人)で部分奏効が得られた。評価可能領域をもつ2人で病勢安定が得られた。扁平上皮肺癌、肝細胞癌患者だった。

 全部で7人のBCC患者が登録されたが、4人(600mg投与群1人、400mg投与群3人)は投与が継続されている。600mg群の1人はvismodegibの投与歴があったが部分奏効となり、9カ月の時点で維持されていた。