再発/難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫(HL) および全身性未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)に対するbrentuximab vedotin(商品名:ADCETRIS)の欧州における条件付き販売承認を獲得したと、武田薬品工業と子会社である米Millennium Pharmaceuticals社が10月31日に発表した。

 適応となる疾患は、自己幹細胞移植後、または自己幹細胞移植や多剤併用化学療法が適応でない症例で、すでに2種以上の治療を受けた再発/難治性CD30陽性ホジキンリンパ腫(HL)と、再発/難治性の全身性未分化大細胞型リンパ腫(sALCL)の成人患者。

 CD30を過剰発現するこれらの稀少疾患に対する治療選択肢はこれまでほとんどなく、30年以上も新薬が承認されなかった。同薬は、CD30陽性ホジキンリンパ腫に対する初の分子標的治療薬となる。

 Brentuximab vedotinは、抗CD30モノクローナル抗体と微小管阻害剤モノメチルアウリスタチンE(MMAE)を酵素切断可能なリンカーで結合させた抗体-薬物複合体。
 
 同薬はこれらCD30陽性HLおよびsALCLに対して永続的完全寛解を含む高い完全寛解率を示している。

 条件付き販売承認とは欧州医薬品庁(EMA)の制度で、生命に関わる疾病に対する有望な治療薬を、予備的証拠に基づいて販売認可する制度。治療薬を販売した後に、臨床上ベネフィット/リスクの検討が行われる。

 英国にある武田グローバル研究開発センター(Takeda Global Research and Development Centre) は、今後数週間のうちに欧州におけるbrentuximab vedotinの販売を開始する予定だ。