スイスRoche社は2012年10月31日、欧州委員会(EC)が、抗血管内皮増殖因子(VEGF)抗体製剤ベバシズマブをプラチナ製剤感受性の再発性卵巣癌患者に適用することを承認したと発表した。標準的な化学療法(カルボプラチン+ゲムシタビン)とともに、初回再発が見られた患者に用いられる。

 プラチナ製剤感受性で再発性の卵巣癌は、プラチナ製剤ベースの化学療法を完了してから再発までの間隔が6カ月を超えた場合、と定義されている。

 欧州ではベバシズマブは、進行卵巣癌で摘出術を受けた女性に対する第1選択薬としてすでに用いられており、生物製剤として初めて、新規診断患者と再発した卵巣癌患者の両方に使用できる薬剤となった。

 承認は、再発性だがプラチナ製剤感受性の卵巣癌患者を登録したフェーズ3 OCEANS試験で得られた好結果に基づくものだ。この試験では、化学療法のみが適用された患者群に比べ、ベバシズマブと化学療法を併用された患者群で、無増悪生存期間の有意な延長が見られた(ハザード比0.48、p<0.0001)。

 なお、ベバシズマブは日本では、治癒切除不能な進行性または再発性の大腸癌と、扁平上皮癌を除く切除不能な進行性または再発性の非小細胞肺癌、手術不能または再発性の乳癌の治療に用いられている。