非扁平上皮・非小細胞肺癌(NSCLC)に対するペメトレキセド(商品名「アリムタ」)のcontinuation maintenanceの適応を、米食品医薬品局(FDA)が追加承認した。製造元である米Eli Lilly and Company社が10月17日に発表した。

 Continuation maintenanceとは、初回治療に用いた治療薬の1つをその後の維持療法として継続する療法のこと。この追加承認により、局所進行/転移性の非扁平上皮NSCLC患者に対するペメトレキセド+シスプラチンの初回治療後、維持療法としてペメトレキセド単剤の使用が今後可能となる。

 この適応追加は、無増悪生存期間(PFS)や全生存期間(OS)の改善を示したフェーズ3、二重盲検、国際ランダム化比較試験 PARAMOUNTの最終結果によるもので、添付文書にはこのデータが記載されるという。

 PARAMOUNT試験では、未治療のIIIb/IV期の非扁平上皮NSCLC患者939人を対象に、ペメトレキセド(500mg/m2)とシスプラチン(75mg/m2)による導入療法を21日1サイクルとして4サイクル行った。

 この導入療法で病勢安定(SD)以上の効果が得られたPS0/1患者を、その後の維持療法としてペメトレキセド(500mg/m2、21日1サイクル)+支持療法(BSC)またはプラセボ+BSCに無作為に割付け、病勢進行(PD)が認められるまで続けた。ビタミンB12、葉酸、デキサメタゾンを全例で投与した。

 試験の最終結果によると、ランダム化からのOS中央値はペメトレキセド群で13.9カ月、プラセボ群で11.0カ月(HR=0.78、95%信頼区間:0.64-0.96、p=0.02)、PFS中央値はそれぞれ4.1カ月と2.8カ月(HR=0.62、95%信頼区間:0.49-0.79、p<0.0001)となり、OS、PFSともにペメトレキセド維持療法群で有意に改善した。

 グレード3以上の有害事象でペメトレキセド群に多く発現したのは、貧血(4.8%対0.6%)、好中球減少(3.9%対0%)、疲労(4.5%対0.6%)だった。

 また、最も多い有害事象は、貧血(15%対4.8%)、好中球減少症(9%対0.6%)、疲労(18%対11%)、吐気(12%対2.4%)、嘔吐(6%対1.8%)、口内炎(5%対2.4%)、浮腫(5%対3.6%)だった。

 ペメトレキセドは、2004年に初の悪性胸膜中皮腫治療薬としてFDAに承認、2008年に局所進行/転移性の非扁平上皮NSCLCに対する2次治療としてシスプラチンとの併用療法が追加され、また2009年には局所進行性/転移性の非扁平上皮NSCLCにおいて、プラチナ製剤による初回治療後の維持療法としての適応で承認されている。