第一三共は10月2日、非小細胞肺癌(NSCLC)に対する選択的MET阻害剤ARQ197(tivantinib)の、フェーズ3試験(MARQUEE試験)の中止を決定したと発表した。独立データモニタリング委員会からの勧告を受けたもの。同試験は、米国ArQule社とともに進めていた。

 独立データモニタリング委員会による中間解析の結果、副次的評価項目の無増悪生存期間(PFS)は有意に改善したが、主要評価項目である全生存期間(OS)は有意な改善が認められなかった。なお、安全性に関する問題は指摘されていない。

 今後は、同試験に参加した医師に対し、試験中止に関する情報を提供するほか、学会で試験について報告する方針だ。

 MARQUEE試験は、癌化学療法剤による前治療に不応になった非小細胞肺癌患者(扁平上皮癌を除く)を対象に、ARQ197+エルロチニブ併用群とプラセボ+エルロチニブ併用群を比較した無作為化二重盲検比較試験。世界から200以上の施設、1000人の患者が参加していた。主要評価項目は全患者におけるOS、副次評価項目として上皮細胞成長因子受容体(EGFR)野生型患者におけるOS、全患者におけるPFS、エルロチニブと併用時のARQ197の安全性だった。

 第一三共とArQule社は、2008年12月に日本、中国(香港を含む)、韓国、台湾を除く全世界でARQ197の共同開発・商業化のライセンス契約を締結していた。