米Seattle Genetics社と、武田製薬の全額出資子会社である米Millennium社は、2012年9月26日、ホジキンリンパ腫で自己幹細胞移植を受けたが再発リスクが高いと見られる患者にbrentuximab-vedotin(商品名「ADCETRIS」)を適用する二重盲検の無作為化多施設フェーズ3 AETHERA試験の患者登録を、欧米とロシアで完了したと発表した。

 brentuximabは、悪性のホジキンリンパ腫細胞に発現されているCD30抗原を標的とした抗体−薬物複合体(ADC: antibody-drug conjugate)。CD30抗原を標的とするモノクローナル抗体と強力な抗がん薬(モノメチルアウリスタチンE:MMAE)を結合させた製品で、抗CD30抗体と抗がん薬を結ぶリンカーの安定性は血中では高いが、CD30を発現している腫瘍細胞に取り込まれると蛋白質分解酵素により切断されて強力な効果を示す。

 フェーズ3は、難治性ホジキンリンパ腫歴を有する、第1選択薬による治療後1年以内に再発または進行を経験した、そして/または幹細胞移植前の再発時にリンパ節以外に病巣が見つかった、という病歴に基づいて、幹細胞移植後もリンパ腫が残存、再発するリスクが高いと考えられた患者を登録した。brentuximabまたは偽薬に無作為に割り付け、3週間ごとに約1年間投与する設計になっている。主要評価指標は無増悪生存期間、2次評価指標は全生存期間、安全性、忍容性に設定されており、データは2013年の終わりか2014年の初めに得られる見込みだ。

 現時点でbrentuximabが承認されているのは米国のみ。米食品医薬品局(FDA)は、1)自己幹細胞移植後に再発した、または複数の薬剤を併用する化学療法を2ライン以上適用されたが、その後進行が認められ、自己幹細胞移植は適応にならないと判断されたホジキンリンパ腫の患者と、2)複数の薬剤を併用する化学療法を1ライン以上受けたがその後進行した全身性未分化大細胞リンパ腫(ALCL)への適用を迅速承認している。