結婚生活の状態が、3期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者の生存率と関連している可能性が明らかとなった。単施設のレトロスペクティブな解析によって示されたもの。成果は9月6日から8日に米国シカゴで開催されている2012Chicago Multidiciplinary Symposium in Thoracic Oncologyで、米University of Maryland HospitalのE.M.Nichols氏によって発表された。

 Nichols氏らは、2000年1月から2010年12月までに、University of Maryland Hospital's Greenebaum Cancer Cenerで、治癒的化学療法、放射線療法を受けた3期のNSCLC患者168人についてレトロスペクティブな解析を行った。放射線照射量の中央値は66.6Gy(59.4-70)で、89%の患者が同時化学療法を受けており、その90%がカルボプラチン/パクリタキセルだった。観察期間中央値は1.3年。

 解析の結果、全患者の生存期間中央値は13カ月、3年生存率は21%だった。

 結婚状態で分けると、既婚の女性の3年生存率が最も高く46%、独身男性が最も低く3%だった。既婚患者の3年生存率は33%で、独身患者の10%よりも高かった。独身女性と既婚男性は25%だった。

 人種も関係があることが示唆された。既婚白人女性が3年生存率が40%で、既婚の黒人女性は26%だった。

 今回の結果は癌患者にとって、配偶者、世話をする人の役割が患者の生存にとって重要な役割を果たしていることを補強する結果だという。Nichols氏は、世話をする人は、毎日のケアだけではなく、治療計画を実行する際に助けとなること、治療計画のコンプライアンスを高めること、より正確に患者の症状を報告できることが貢献しているという仮説を立てている。