放射線治療を受けた1期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者で、2004年から2008年に治療を受けた患者と1999年から2003年(後期)に治療を受けた患者を比較すると、生存期間中央値は2004年から2008年の患者は21カ月、1999年から2003年(前期)の患者は16カ月と、生存期間が延長していることが明らかとなった。米国の患者データベースであるSEER-17(Surveillance Epidemiology and End Results,National Cancer Institute)を詳細に解析したところ示されたもの。成果は9月6日から8日に米国シカゴで開催されている2012Chicago Multidiciplinary Symposium in Thoracic Oncologyで、米University of Michigan Hospital Cancer CenterのN.S.Kapadia氏によって発表された。

 Kapadia氏らは、SEER-17に登録された1999年から2008年までの1期非小細胞肺癌患者5万3764人(前期患者2万7469、後期患者2万6195人)を対象に解析した。前期では60%(1万6447人)の患者が手術、4%(1016人)の患者が手術と放射線、14%(3969人)の患者が放射線のみ、20%(5514人)の患者は無治療だった。後期では67%(1万7571人)の患者が手術、3%(764人)の患者が手術と放射線、13%(3504人)の患者が放射線のみ、16%(4218人)の患者は無治療だった。

 1期NSCLC患者全体の生存期間中央値は前期患者で44カ月、後期患者で56カ月と、後期患者で有意に改善していた(p<0.0001)。前期では60%(1万6447人)の患者が手術、4%(1016人)の患者が手術と放射線、14%(3969人)の患者が放射線のみ、20%(5514人)の患者は無治療だった。1期NSCLC患者で手術を受けた患者の生存期間中央値は前期、後期とも未到達ながら、後期群が有意に延長していた(p<0.0001)。放射線のみの1期NSCLC患者の生存期間中央値は前期が16カ月、後期が21カ月と最も大きく改善していた(p<0.0001)。手術、放射線療法ともに受けていない1期NSCLC患者でも生存期間中央値は前期は10カ月、後期が13カ月と改善していた(p<0.0001)。

 Kapadia氏はこの結果を、放射線療法の進歩によるものと指摘した。