ファイザーは、8月30日、根治切除不能または転移性の腎細胞癌への効能・効果で、アキシチニブ(製品名:インライタ錠1mg/5mg)を発売したと発表した。

 同剤は、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)-1、-2、-3を選択的に阻害する新規経口チロシンキナーゼ阻害剤で、血管新生とリンパ管新生を抑制することで、腫瘍の増殖と転移を抑え、抗腫瘍活性を示す。

 成人には、1回5mgを1日2回経口投与し、患者の状態にあわせて1回10mg1日2回投与まで増量する。

 薬価は、同剤1mg錠が2006.20円、5mg錠が9094.40円。

 同剤の製造販売承認は、2012年6月29日に取得しており、米国、スイスに次いで、日本では世界で3番目に発売されることになった。

 今後は、市販直後調査と使用成績調査を行い、安全性と有効性に関するデータを収集することで、適正使用につなげていく方針だ。

 同剤の有効性は、一次治療抵抗性の転移性腎細胞癌患者715人を対象にソラフェニブとアキシチニブを比較した国際共同第3相試験「AXIS試験」で報告されている。ソラフェニブ群の無増悪生存期間(PFS)中央値が4.7カ月だったのに対し、アキシチニブ群が6.8カ月となり、有意にPFSを延長した(ハザード比0.664、p<0.0001)。