大鵬薬品工業は8月28日、国内で実施された新規代謝拮抗性抗癌剤「TAS-102」の、フッ化ピリミジン系薬剤、イリノテカンおよびオキサリプラチンを含む2レジメン以上の標準化学療法に不応となった切除不能な進行・再発結腸・直腸癌患者を対象としたフェーズ2試験の結果が、The Lancet Oncology電子版に掲載されたと発表した。

 TAS-102は、DNAへ効率的に取り込まれることで癌細胞の増殖に必要な様々な機能を抑制するヌクレオシド系のトリフルオロチミジン(FTD)と、FTDの分解に関与するチミジンホスホリラーゼを阻害しFTDの有効血中濃度を維持するTPI(5-chloro-6-(2-iminopyrrolidin-1-yl) methyl-2,4(1H,3H)-pyrimidinedione hydrochloride)を配合した製剤。標準治療に不応となった進行再発結腸・直腸癌を対象としたグローバルフェーズ3試験、RECOURSEが行われている。

 今回掲載されたフェーズ2プラセボ対照試験の結果はすでに学会発表されており、全生存期間(OS)中央値はTAS-102群が9.0カ月、プラセボ群が6.6カ月で、ハザード比は0.56、95%信頼区間0.39-0.81、p値は0.0011(層別ログランク検定)と、TAS-102群で有意に延長していた。