ファイザーは、6月29日、根治切除不能または転移性の腎細胞癌への適応症で、アキシチニブ(商品名:インライタ錠1mg/5mg)の製造販売承認を取得したと発表した。

 成人には、1回5mgを1日2回経口投与し、患者の状態にあわせて1回10mgを1日2回投与まで増量する。

 同剤は、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)-1、-2、-3を選択的に阻害する新規経口チロシンキナーゼ阻害剤で、血管新生とリンパ管新生を抑制することで、腫瘍の増殖と転移を抑え、抗腫瘍活性を示す。

 一次治療抵抗性の転移性腎細胞癌患者715人を対象に、アキシチニブ群とソラフェニブ群に無作為に割り付けして行われた国際共同第3相試験「AXIS試験」では、アキシチニブ群の無増悪生存期間(PFS)中央値が6.8カ月で、ソラフェニブ群の4.7カ月と比べ、有意にPFSを延長させることが示された(ハザード比0.664、p<0.0001)。また、奏効率は、アキシチニブ群が19.6%、ソラフェニブ群が9.2%で、アキシチニブ群の奏効率が有意に高かった(p<0.0001)。

 同剤の製造販売承認申請は2011年7月に行われており、米国、スイスについで世界で3番目に同剤が承認されることとなった。