米Pfizer社は、2012年5月25日、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)が、進行腎細胞癌でスニチニブまたはサイトカイン療法が奏効しなかった成人患者を対象とするaxitinibの市販許可申請について、好意的な見解を示したと発表した。EMAの判断は今後数カ月のうちに下る見込みだ。

 アキシチニブは、チロシンキナーゼ活性を有する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体1、2、3を選択的に阻害する経口低分子薬。これらの受容体は、血管新生とがんの増殖、進行に影響を与えると考えられている。

 実際に、スニチニブ投与歴のある患者の腎細胞癌の進行を遅らせる効果と、サイトカイン療法歴のある患者の腎細胞癌の進行を遅らせ、生存期間を延長する効果が、臨床試験で示されている。試験で最も多く見られた有害事象は、下痢、高血圧、疲労感、発声障害、悪心、食欲減退、手掌-足底紅斑異感覚症候群などだった。

 欧州では、2011年2月にオーファンドラッグ指定を得ている。

 米国では、ファーストラインで用いられた全身性治療に抵抗性を示した進行腎細胞癌を対象に、2012年1月に承認された。商品名は「INLYTA」となっている。